外部からの騒音や隣接する住戸から響く音を抑え、快適な住まい空間を創るために、戸境壁は180mm以上、外壁に面する壁は150mm以上の厚さを確保しています。 また、居室に面するパイプスペース(PS)、水回り(洗面所・浴室・トイレ)の居室に面する間仕切り壁、さらに、洋室同士が隣り合う壁には、プラスターボードを二重張りにして遮音効果を高めています。
排水管の継手に一体構造された羽が排水の流れに旋回力を与えながら流れる速度を緩和し、空気コアを生じさせスムーズかつ静かな排水流下を可能にしています。
居室と水廻りが隣接する場合の「間仕切り壁」は、壁の片側のプラスターボードを天井スラブ※まで二重に貼りました。これにより、天井内からの音の伝わりにも配慮しています。また、洋室(1)とその他の居室が隣接する場合は、壁の両面のプラスターボードを二重貼りにしています。
※配管、配線状況、施工精度により、一部すき間が生じます。また一部住戸には施工されてない箇所がございます。
より快適な居住空間を実現するため、レジデンシャル平和町医学部通りの室外側ガラスは、夏は冷房効率を向上、冬は暖房効率を向上させるペアマルチLow-Eを採用しました。二重床、コンクリート壁といった部分の遮音対策に加え、開口部から遮熱対策をすることで快適な居住空間をめざしました。
ガラスの透明性を損なわず、可視光線は透過しますので、明るい空間を創ることができます。
Low-E膜の働きで日射熱を反射するとともに、ガラス自体の吸収した熱量の80%近くも室外へ放射します。これにより室内へ侵入する熱は約30~40%と半分以下に抑えられ、冷房負荷を大幅に軽減します。
Low-E膜と中空層の効果で、フロート板ガラスの約3倍、一般複層ガラスペアマルチの約1.5倍という高断熱性能を実現。室内の暖かさを外に逃がしにくくするので、暖房効率の向上に効果的です。
夏は、日射熱の侵入をおさえるので、冷房効率を向上させ、室内を涼しく快適な環境をつくります。また冬は、暖房をしていても暖かいからだの表面から、窓ガラス付近の冷気に熱を奪われ寒く感じる「冷輻射」や、足元が冷え冷えする「コールドドラフト現象」をやわらげます。
住戸外壁は約150mm以上の厚さを確保。さらに発泡ウレタンやプラスターボードを重ねることで、断熱効果を高めています。
冬場の冷え込みや不快な結露、夏場の熱気などの対策として、居室開口部に高断熱ペアガラスを採用。独自の複層構造により断熱性能を高めています。ペアガラスサッシは、2枚の板ガラスをスペーサーによって一定のすき間を開けて保持。その周囲の封材で密封したものです。スペーサーに封入された乾燥剤が、すき間の空気層を乾燥状態に保つ構造になっており、断熱性や結露対策などに効果があります。