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一般的なマンションの躯体(柱・梁・床など)では1㎡あたりの強度が約24N/㎟のコンクリートが使われています。しかし、本マンションでは1㎟あたり約33〜36N/㎟の耐久性の高いコンクリートを標準採用しています。また、当社の基準では、配合する水の割合を減らすために、高性能AE減水剤等を用いることとし、コンクリートの強度を保つよう配慮しています。
コンクリート技士による管理のもとで配合され、現場で打設されたコンクリートの一部を、サンプルとして保管し、所定の期間が経過後固まったものに実際に圧力を加えて、想定した以上の強度があることを確認しています。
貼り終わったタイルは、施工後剥離することがないように、接着力試験機で引っ張り試験を行ってチェックしています。
外壁の要所に誘発目地を設け、ひび割れ防止対策を施しています。誘発目地で、外壁の伸縮を吸収することにより、その他の部分でひび割れを生じにくくする工夫です。
外壁のタイルは、美観を演出するだけでなく、コンクリートの耐久性を高める役割も担っています。コンクリートは、風雨にさらされ雨水が侵入すると、中の鉄筋が錆びてしまう恐れがあります。これを磁器質タイルや吹き付けタイルなどによりしっかりと守っているのです。
杭は耐震・耐久性に優れ、大きな支持力が得られる場所打ち杭としました。綿密な地質調査のもと、支持層となる地盤を決定し、約GL-14.0mまでの杭を打設していきます。
例えば、コンクリートの中性化をなるべく抑制するために、水・セメント比について、約50%以下としています。また、コンクリート中の水分量を減らすために高性能AE減水剤を配合しています。鉄筋の酸化を防ぐためにも、コンクリートのかぶり厚さを建築基準法で定められた基準より10mm厚くしています。風雨にさらされやすい外壁はタイル貼りまたは吹付タイルとし躯体の中性化を遅らせます。建物の長寿命化を計りライフサイクルコストを削減することによりCO2排出量の低減という効果も得られます。
33〜36N/㎟の圧縮強度のコンクリートを採用。建物と自重の地震の揺れに耐えるよう、構造躯体のコンクリートは、設計基準強度を満たす、33〜36N/㎟以上の荷重に耐えるコンクリートを採用しています。
建物の柱の部分に巻く鉄筋(帯筋)で高強度せん断補強筋を使用してあるものについては、溶接閉鎖型にし、柱の粘り強さを高めています。また、床・壁の鉄筋は、コンクリートの中に二重に鉄筋を配したダブル配筋により強度を確保しています。
マンションの構造躯体は、鉄筋を保護する意味で重要なコンクリートのかぶり厚さは、建築基準法で定める数値よりプラス約10㎜以上の厚さを確保。より厚くなったコンクリートが酸化しやすい(サビやすい)鉄筋を守ります。
床構造は遮音性を考慮し、スラブ厚約200〜210㎜を確保。コンクリート床に直接フローリングなどの仕上材を貼るのではなく、床全体を二重床にし、床衝撃音を吸収する二重床構造としています。遮音性に配慮しており、断熱性・防湿性・歩行感の向上にも寄与しています。また電気配線は天井スラブと天井の間に空間を設けた二重天井内に納めており、直床工法に比べ、将来的なリフォームの自由度が高く、配管等のメンテナンス性に優れています。
■耐久性フローリング
キャスターや落とし物などによるへこみ傷が付きにくい仕様です。
スリッパ歩きなどでつく、すり傷などの磨耗が目立ちにくくなっています。
鋼球落下(500g、直径50㎜)を高さ75㎜から落とした場合のへこみを当社の一般フロアーと比較して小さくしています。
食品などの汚れが落としやすく、染みになりにくいコート仕上げです。